Archive for 8月, 2015

『異端の作曲家エリック・サティとその時代展』

日曜日, 8月 30th, 2015

8月29日(土)にBunkamuraザ・ミュージアムで8月30日まで開催中の展示を見て来ました。

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この日は、美術館のハシゴをしました。
サティは、昔“かぶれだ”音楽家で、ピカソ、コクトー、マンレイ、ピカビア、ブラック、ブランクーシなどのフランス、モンマルトルの芸術家たちとの交流を通じて活動した作曲家です。
多くのダダイストたちが、サティとの交流から作品を生み出したと言われています。
ダダイズムからシュールレアリズムと言う、芸術の激動の時代です。
現代音楽に繋がる前衛的な音楽家です。
私が、20代後半に最も影響を受けた活動なので、とても興味深い展示でした。(S.H)

『村野藤吾の建築–模型が語る豊饒な世界』

日曜日, 8月 30th, 2015

昨日、8月29日(土)にずっと行きそびれていた展示を見て来ました。
現在、目黒区美術館で開催されている『村野藤吾の建築展』です。

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行くまでは、1時間もあれば見ることができると思っていました。
会場に到着し、まず1階の模型を見て2階へ行くとその展示のボリュームに驚きました。
美術館、教会・修道院、住宅、庁舎、百貨店、娯楽・集会施設、ホテル、オフィスビル、大学・研究所、交通施設、そして計画案と言うように用途別に会場構成されています。

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写真撮影は、1階のみ許可されていましたので2階の写真はありませんが、京都工芸繊維大の学生さんがかなり苦労して作成したと思われる緻密な模型が、80点展示されていました。
その作品の幅の広さに驚きました。
現代建築から和風建築に至るまで、こんなにたくさんの作品を設計していたのかと、改めて知りました。
また、展示のパネル説明の中に、ウラジミール・タトリンの名前やロシア構成主義の記述を発見し、村野建築の新しい一面を今更ながら知ることになりました。
知っていたつもりで、装飾的な表現に代表される表面的な理解だったと感じました。
たいへん多様な造形力と独自の理論を展開した偉大な建築家です。
もうひとつ驚いたのは、60才を過ぎてからの作品の数がものすごく多いことです。
気が付いたら、すでに2時間半が経過していました。
まだまだ頑張らなければと思いながら会場を後にしました。(S.H)

『オスカー・ニーマイヤー展』

日曜日, 8月 23rd, 2015

昨日8月22日(土)の打合せの後、東京都現代美術館で開催中の『オスカー・ニーマイヤー展』に寄って来ました。

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ブラジルを代表する現代建築の巨匠の日本初の大回顧展との事です。
ブラジリアの多くの建物や自然な環境の中に建つ曲線を多用した自邸は特に有名ですが、その他の作品も、どれも刺激的で魅力的なものばかりです。

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2012年に104歳で亡くなるまで精力的に仕事を続けていたとのことです。
そのバイタリティーには驚かされます。
さらに奇蹟的なのがその生み出された作品の未来的な造形と生命感に全く年齢を感じさせるものが無いと言う事実です。

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今回、この展示を見て、オスカー・ニーマイヤーの創造の原点の一端を垣間見られた感じがしています。
私は、時代を超越している人が巨匠だと思いますのでオスカー・ニーマイヤーは確実に巨匠の一人だと思います。

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とても素晴らしい展示でした。(S.H)

『富士登山初挑戦』

木曜日, 8月 20th, 2015

8月15日(土),16日(日)の夏休みを利用して、富士山に初アタックして来ました。
富士登山6回目の次女から絶対に登った方が良いと強く誘われ、軽くOKしてしまい、実施されたチャレンジでした。
新宿駅からバスで、富士スバルライン五合目に17時頃到着。
軽く夕食を済ませ、身体を気圧に慣らすために2時間ほど過ごし、19時頃スタート。

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絶景、街並みの夜景を見ながらまずは順調に6合目へ…

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休み休み23時頃,八合目の山小屋「太子館」標高3100mに到着。
ここで休憩。

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かなり疲れているが、頑張って次を目指してスタート。
休み休み、16日(日)1時10分、八合目の「元祖室」標高3250mに到着。

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ここからがさらに厳しくなります。
疲れもピークに達し、岩場もきつくなります。
ただ、休みを取る時に見上げる星空は、最高に綺麗です。
岩場に横になって休みます。

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足もだんだん上がらなくなってきました。
本八合目、標高3360mの山小屋で休憩を取り、八合五勺、標高3450mへ…
御来光館で休み、九合目、標高3580mを目指します。
わずか標高差130mがとても遠い。
日の出の気配がして来ました。

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あともう少しで頂上です。
御来光に間に合うか、時間と体力と気力の勝負です。
最後の力を振り絞って、頂上を目指します。
ここまで来たら、なんとか御来光を拝みたい。

間に合いました、御来光…

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御来光に間に合った感動もさることながら、頂上までたどり着いた達成感を強く感じました。
娘と記念撮影も、笑顔出ず無表情…

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頂上のみんなで、万歳三唱して祝いました。

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頂上は、ツララが出来ています。

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頂上でしばらく休んで、降ります。

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ひたすら歩いて、休んで、やっと降りてきました。

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こうして、徹夜の荒行が終わりました。
目的地にたどり着くためには、一歩一歩積み重ねるしか無いんだな…
60才の記念的行事になりました。 (S.H)