Archive for 4月, 2010

現場レポート3

水曜日, 4月 28th, 2010

昨日、3ヶ所の現場を見て来ました。
1ヶ所目は、RC(鉄筋コンクリート造)3階建ての事務所併設の2世帯住宅の現場です。
先日、地鎮祭をした現場です。
地縄と杭芯の確認をしてきました。
地縄、杭芯の確認とは、これから本格的に着手するにあたり、敷地に対する建物の位置と杭の中心を現地に糸を張って確認する作業の事です。
たまたま、散歩中の建て主さんとお会いする事ができました。cimg5154-e381aee382b3e38394e383bc1

2カ所目は、鉄骨造3階建ての1階店舗、2、3階が共同住宅という建物です。
先日、現場レポート1で地鎮祭の報告をした建物です。
この現場は、現在杭の施工中です。
かなり強い雨の中で、皆さん頑張って作業をされていました。(感謝)
早く雨が上がる事を願いながら次の現場へ…cimg5159-e381aee382b3e38394e383bc1

3カ所目は、現場レポート2で上棟のお知らせをした建物です。
棟梁達が、数人で筋交いと金物(部材と部材を繋ぐための金属製の接合部品の事を指します。)の取り付けをされていました。
とても奇麗な仕事をされており、気持ちの良い印象の現場でした。

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現場の関係者の皆様、いつもありがとうございます。
引き続きよろしくお願い致します。(S.H)

現場レポート2(A邸新築工事)

水曜日, 4月 21st, 2010

先週の金曜日に、千葉県の市川市で工事を進めている住宅の上棟式を行いました。施主の御家族皆様と工務店社長をはじめ、現場所長、棟梁と他の各職方の皆さん、そして我々設計者の全員で、上棟のお祝いと工事の安全を祈願し、最後に3本締めで上棟式を無事終了しました。

この住宅は柱を全て120ミリ角という太い柱で設計しています。通常の木造在来工法では105ミリ角の柱が普通に使われます。通常120ミリは建物の四隅に使う通し柱という部分くらいです。その太い柱で出来た建物の姿は、とてもしっかりと頑丈に見えました。

この住宅では若い御夫婦とそのお父様、お子様が今は一人ですが、、上棟式の日に奥様のお腹にもう一人の命が宿っていると、お施主様からの挨拶で教えて頂きました。
この住宅が新たに生まれるのと同時に、新しい家族が増えるという幸せ一杯の御家族の為にも、
きちんと良い建物を造らなければと強く思いました。

設計のお話を頂いてから早くも1年以上が過ぎました。
何回も打合せを重ねて決まったこの計画も、いよいよ最後の仕上げの工事に入ります。
最後まで気を抜かずに、良い建物を造りたいと肝に念じた上棟式でした。

(stuff・Y)

現場レポート1(湊新田・O-Project)

月曜日, 4月 19th, 2010

千葉県市川市で計画していたプロジェクトが、開発協議.確認申請を終えてようやく地鎮祭を迎えました。様々な行事が簡略化されるなか、こうして正式な地鎮祭が行われる事で気が引き締まる思いです。

e59cb0e98eaee7a5ad3今回のプロジェクトは鉄骨造、3階建の店舗付共同住宅です。

交通量の多い幹線道路に面した立地にあり周囲は様々な形と色をした建物や看板に囲まれています。そんな街並の中に埋没せず、きちっとした表情が保てるようにシンプルな形とモノトーンな配色にこだわりました。

これから進行する現場をレポートと共に1つの建物が出来上がる過程をお伝え出来ればと思っています。

第1弾として地鎮祭の写真と完成予想のパースを掲載します。(staff・E・H)

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設計という仕事を通じて…1

水曜日, 4月 14th, 2010

先日、ある住宅の建て主さんとの打合せの中で感じたことがあります。
以前にも書きましたが、普段設計を進める上で、最も大切な事は、建て主さんとの信頼関係と価値観の共有だと感じています。
まだまだ、一般には設計という仕事は馴染みが薄く特殊な領域に位置づけられている感があります。
そのため、さまざまな方法で我々の考えている事をできるだけ分りやすく伝えられるようにと思ってやっています。

特に住宅の場合、その住宅に求めるものは、千差万別です。
求めるものは千差万別でも、住宅として外してはいけない点は『生活の場であるというあたりまえの視点』です。
どんな“洗練”された“かっこいい”空間でも、その視点が外れていると住宅としては、居心地の悪いものになってしまいます。

長い事、設計の仕事に携わっていますが、お客様のふとした一言で“はっ”と我に帰る事があります。
先日も、打合せの中での一言に気付かされた瞬間がありました。

自分の中の思い込みが、周りを見えなくしている事があります。
自分たちの常識が他の人たちからは常識でない事があります。
だからと言って、物を作る人間としてまったく何の『思い』も無いのっぺりした人間から“魅力的なもの”が生まれるとも思えません。
自分の価値感の押し付けにならない絶妙な一点を探し求めて、目標のぶれない創作活動をして行きたいと思います。(S.H)