2011 年 2 月 のアーカイブ

春の音コンサートに行ってきました。

2011 年 2 月 14 日 月曜日

2月11日(金)建国記念日に、第4回春の音コンサートに行ってきました。
当日は、雪模様の天候でしたので、あまり人が来ていないのではと思って出掛けましたが、たくさんの人が来場していました。
一年間頑張った姿を、皆さん是非見たかったのかなと思いました。
私は、昨年初めて参加させて頂き、ブログにも載せさせて頂いたコンサートで、2回目の参加となります。
このコンサートは、病気や事故で脳に損傷を受け、高次脳機能障害という障害のために、生き方の変更を余儀なくされ、絶望、悲しみ、苦悩の中から、新たな人生を歩み出している方達の練習とリハビリの成果を発表する場です。
本人の努力はもとより、ご家族や友人達に支えられ、障害に正面から向き合い、新しい生き方を見つけている姿は、驚くばかりです。
人間てすごいなと、勇気をもらいます。
今年も、たくさんの感動をもらいました。(S.H)
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研修旅行の報告

2011 年 2 月 8 日 火曜日

2月5日(土)、6日(日)の2日間を利用して、計画工房の社員研修を兼ねて設計の仲間の方達6名と我々4名の総勢10名で研修旅行に行って来ました。
今回の旅行は栃木県を訪ね、陶芸家・濱田庄司と建築家・隈研吾の作品を中心に回りました。
1日目の5日(土)は、まず益子陶芸美術館を訪ねました。

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正直を言うと、それまで陶芸には殆どと言って良いくらい知識も接する機会も無く未知の世界でした。
ここでは、学芸員の方の丁寧な説明を受けながら見学することが出来、濱田庄司の作品を中心に、ロンドンの陶芸家達の作品を見る事が出来ました。
もし解説を聞かずに見たら、スーッと通り過ぎるように眺めて観光客的視線で終わっていたと思います。
作品を作る過程やその時々の作者の思いなど深いところから作品を眺める事が出来た事はとても貴重な出来事で、陶芸の世界に興味をもつきっかけになりました。
その後、昼食のためフォレスト益子という宿泊施設に向かいました。

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この建物は、内藤廣さん設計の建物で、素材や納まり等に予算の厳しさが現れたラフな感じを受けましたが、全体としてはたいへん良い雰囲気を出しているという印象を持ちました。
その中にある、フレンチレストランでは、地元の朝採り野菜を使った前菜サラダとやはり地元の牛肉を煮込んだメインを楽しみました。

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どれもたいへんおいしく、たいへん満足のいく食事でした。
その後再び益子に戻り、益子参考館を見学しました。

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この参考館は、陶芸家である濱田庄司が自ら長い時間をかけて集めた陶磁器、漆器、木工、金工、家具、染色などを、自邸の一部を活用するかたちで1977年に開館した施設です。
ここにある収集品は、自分の作品が負けたと感じた時の記念として、濱田が購入したものだそうです。
興味の対象がたいへん幅広く、その好奇心の強さを感じました。
そこでたいへん感動的だったのが、現在益子参考館の館長で、自らも陶芸家として濱田窯を率いて創作活動をされている濱田庄司の息子さん、濱田晋作さんが案内をしてくれた事です。

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81歳になる濱田晋作さんが広大な敷地に点在する建物をひとつひとつ丁寧に、また折々にとても楽しい話を挟みながら案内して下さいました。
こちらの質問にも、間髪を入れず“とんちの利いた”答えをされ、たいへん頭の回転の早い印象を持ちました。
とても人柄の素晴らしい方でした。
あんな風に年を重ねられたら良いなという思いになりました。

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その後、馬頭温泉のホテルへ向かい、温泉に浸かり、今日の出来事を“肴”に皆で楽しい食事をしました。
部屋に戻ってからは建築論議に花が咲き、みんなが普段考えている事を聞き、自分の考えている事を話し、とても楽しく盛り上がった時間になりました。
たいへん充実した一日でした。

2日目は、隈研吾さん設計の馬頭広重美術館からのスタートです。

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建物は、後方の杉林の山並みに馴染むようにと地元産の八溝杉のルーバーで覆われた大屋根の建物で、軒の稜線が一本通ったシンプルな建物です。
中に入ると、まさに隈さんの世界で、天井は八溝杉のルーバー、壁は烏山の和紙、床は芦野石とすべてを地元の素材にこだわった空間構成となっており、さまざまなアイデアが展開されていました。

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この美術館は、歌川広重を中心とした浮世絵の美術館です。
ここでも、学芸員の方の説明を聞きながらの見学となり、普段馴染みの薄い浮世絵も見方が変わる体験でした。
その後、地元で300年続く旅館の丁子屋での伝統のうなぎを頂きました。
(毎日、こんなにうまいものばかり食べていて良いのかな…たまには良いでしょう。と独り言。)
食後は、やはり隈研吾さん設計の石の美術館に歩いて移動。

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ここでは、この美術館の仕掛人である地元の白井石材の白井社長自らが案内をしてくれました。

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もともと米蔵だったいくつかの倉庫を再生させ、新たな石積みの建物を付加する事で石の魅力と可能性を表現する場となっています。
今まで出会わなかった石の表情に出会う事が出来ました。

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白井社長から、作る過程でのさまざまな思いや苦労話も聞け、一層臨場感のある生な感覚を持つ事が出来ました。
われわれも物を作っている人間なので、出来上がった物も良いのですが、作る過程の思いや試行錯誤の体験が聞けるととても身近な気持ちになり、たいへん勇気付けられます。
最後に、那須歴史探訪館に寄りました。

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ここも隈さんの手になるもので、もともとそこにあった古い倉をイメージのきっかけとして、馬頭美術館でも見られた一本線の通った屋根とガラスのすっきりとした建物となっています。
中に入ると、ここでも地元の材料を使った空間構成となっています。
見学後、東京への帰路に着きました。

今回の旅行は、幹事の方の様々なお取り計らいで、通常の観光では体験できない多くの貴重な体験をする事が出来ました。
この場をお借りして、感謝の意を表したいと思います。
また、運転をして頂いた方、ありがとうございました。
とても充実した、楽しい2日間でした。
ご一緒した皆さん、ありがとうございました。(S.H)