2011 年 10 月 のアーカイブ

これからの暮らしを考える

2011 年 10 月 21 日 金曜日

東京ガスが主催する
「暮らしのデザイン展と3次元免震構造の見学ツアー」に参加してきました。

今年3月11日の震災以降これまでの暮らしが見直されるようになり、
そうした世の中の動きを受けた東京ガスが、これからの暮らしを「暮らす人が自ら考え、自ら創るこれからの暮らし」をメインコンセプトにしてリアルスケールで空間を提案した展示と、横揺れと縦揺れに対応出来るよう開発された免震構造を見学できるツアーです。

まずは、展示会の一部を平面ではありますが紹介します。

「自然とともに創る」をテーマに、自家菜園から直接キッチンへ野菜を運び、調理し、近所の人と食べる。
この一連の生活動線を土間がつなぐ空間構成になっています。

私が率直に感じたのは、「昔の農家」。

近所との繋がりやコミュニケーションが密接であった時代には当たり前であった空間が、これからの暮らしとして現代に合わせて形を変え、再び提案されていた訳です。

大切にされるべきモノは、
これから先も大切にされるべきなのだと感じました。
そして、時代が移り変わっても
古く良いモノは、つねに新しいモノなのだと思います。

続いて見学した免震構造。

建物全体

免震層内部

免震装置

これまでの免震構造は、横揺れに対しての免震になっていますが、
今回見学したモノは、なんと縦揺れにも免震になっています!
これはさらに驚きで、世界初だそうです!

一般の耐震構造の建物に比べて、
横揺れは1/8。
縦揺れは1/3。

非常に主観ではありますが、
人の力など到底及ばない地球の力に、
対抗しているのだと思うと高揚してしまうのです。

地震大国である日本が、免震構造へかける期待は大きい。

しかし、現時点では多大なコストの問題があり
建物の免震化を進めて行く事は容易ではありません。

ですが、25年前には限られた人が使い、肩掛け姿であった携帯電話が、
今ではポケットに入り、電話と言う機能の垣根を越えて
個人が世界の情報とつながるツールに進化したように
免震構造も進化しもっと広まってくれると思います。

主観の強いコメントとなりましたが、
建築に携わる人間として真摯にこれからの暮らしと向き合う日となりました。
(staff E・H)

鬼押出しの壮大な景観

2011 年 10 月 6 日 木曜日

先日、家族で北軽井沢方面に一泊で旅行に行って来ました。
なかなか家族のスケジュールを合わせるのは難しいので、久しぶりの家族旅行でした。
旅行の途中で、1783年の浅間山大噴火の名残である、鬼押出しに立ち寄りました。
子供の頃に行った事があるような気もしますが、定かではありません。
その景観が、なかなか壮大だったので、写真を何枚かアップしておきます。
みなさん、すでに行かれている方も多いかも知れませんね…
まだの方は、何かの折に寄ってみて下さい。(S.H)



『賃貸住宅セミナー』の報告

2011 年 10 月 5 日 水曜日

9月29日(木)に、ある会計事務所主催の賃貸住宅についてのセミナーが開かれ、講師としてお話させて頂きました。
藤沢市の会計事務所で行われ、その関与先の顧客を中心に30名程のセミナーでした。
私の他にもう一人、実際に賃貸住宅経営をされている、熱心な勉強家の事業家の方のお話がありました。
私は、賃貸住宅の設計に永年、数多く係わらせて頂いている経緯の中で、それぞれのプロジェクトの持つ個別の可能性をいかに引き出すかがどれほど重要な事かを痛切に感じていますので、その事を、作る側の立場からお話させて頂きました。
いかに、画一的な賃貸住宅でなく、魅力的な住居の提案が出来るかが大切になると考えています。
そこで、とても重要なポイントとなるのが『テーマの絞り込み』という事になってきます。
テーマを絞り込む事でそのプロジェクトの持つ魅力を最大限に引き出し「高い入居率の保持」と「低い家賃の下落率」の実現につながる事をお伝えしたいと考えました。
私たちが取り組んで来た、約40棟ほどの賃貸住宅の中から敷地特性や環境面を中心に建築的なテーマの絞り込みの例を、スライドを使って事例研究的にお話させて頂きました。

やや手前味噌になりますが、セミナーの時に使った私どもの手掛けた築10年程の賃貸住宅の現時点での空室状況と10年間の家賃の下落率を参考データとして提示させて頂きます。

■事例1(江戸川区)2001年竣工 オールメゾネット12戸
    ・現在空室  1室
    ・家賃下落率 3.7%
■事例2(千葉市) 2001年竣工 スタジオタイプ 18戸
    ・現在空室  1室
    ・家賃下落率 0%
■事例3(座間市) 2001年竣工 スタジオ、ファミリー 40戸
    ・現在空室  3室
    ・家賃下落率 2.8%
■事例4(横浜市) 2002年竣工 スタジオタイプ 27戸
    ・現在空室  0室
    ・家賃下落率 0%
■事例5(藤沢市) 2002年竣工 スタジオ、メゾネット 32戸
    ・現在空室  1室
    ・家賃下落率 3.2%
ちなみに、全国平均の家賃下落率は、この1年間で5%ほどと言われています。
私どものデータは、あくまで10年間の下落率なので、オーナーを中心としたプロ集団(税務・ファイナンス、不動産管理、設計など)の力を結集し、テーマを絞り込み『一生懸命』考えて作った建物は魅力が継続するという結果となっています。

最後に、ストック活用(全国平均の賃貸住宅の空き家率・2008年度:18.7%)の時代になる事が予想されるなかで、【魅力の再構築】としてのリノベーションの役割についてもお話させて頂きました。
セミナー終了後、場所を変えて参加者の方々と懇親会が開かれ、いろいろな方々とお知り合いになれ、またさまざまな話を聞く機会を頂き、とても有意義なセミナーとなりました。
セミナーを主催された、会計事務所の所長さんに感謝申し上げます。
また、セミナーを担当して頂いた担当者の方、ありがとうございました。(S.H)