2017 年 8 月 のアーカイブ

知られざるル・コルビュジェのプロジェクト『アジール・フロッタン展』

2017 年 8 月 22 日 火曜日

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これは、第一次世界大戦の混乱によって生じた女性の難民を収容すべく、世界救世軍の依頼によりル・コルビュジェが設計し、船を改造したもので、いまでもパリのセーヌ川に浮かんでいます。
戦時中は鉄は武器に優先的に使われたため、もともとコンクリート造の石炭を運ぶ船だったものを建築としてリノベーションしたものです。
客船を近代建築の理想的なモデルと考えていたル・コルビュジェが、箱型の船体に柱と屋根、水平窓を増築し,建築として再生させたプロジェクトです。
今もノートルダム大聖堂から1キロの左岸に係留されていますが、老朽化によりその機能を失っていました。
数名の有志によって修復工事が実施され、さらに日本から桟橋を寄贈し、2018年からギャラリー機能を持つ建築として使われる予定です。
これを記念して、ル・コルビュジェ財団から提供された完成当時の資料、設計のスタディ、現在の写真・映像、模型などを用いて紹介する、展示です。
8月19日に開催された、遠藤秀平氏、五十嵐太郎氏、マニュエル・タルディッツ氏によるトークイベントに参加してきました。
とても興味深い展示とトークイベントでした。(S.H)

『写真家チェ・ゲバラが見た世界』

2017 年 8 月 15 日 火曜日

久しぶりのブログになります。
大分さぼってしまいました。
今日、夏休みを利用して以前から気になっていた、革命家チェ・ゲバラの写真展に行ってきました。
恵比寿ガーデンプレイス ザ・ガーデンルームで8月9日から27日まで開催されています。

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IMG_4372          ゲバラが愛用していたカメラです。

 

 

 

革命家としては、誰もが知る存在ですが、多様な才能を持つゲバラのひとつの側面を見る事ができます。
私自身ゲバラについては、それほど深くを知っている訳では有りません。
前にゲバラについての本を一冊読んだ程度です。
行く前に興味を感じたのは、革命に至る前から革命期、革命後などその時々の心情が写真にどのように現れているのだろうかということでした。

医学生の頃から、フィデル・カストロとの運命の出会い、キューバでの反政府運動への参加、キューバ革命後の国づくり、新たな革命を指導する中で、常に貧富や差別などのさまざまな理不尽な事柄に対し、情熱的に巨悪に立ち向かう気持ちを持ち続けた人生でした。
そんな人生の局面局面で淡々と切り取られた写真が目の前に有りました。
もっとドロドロしたイメージを持って行ったので、ちょっと予想と反した印象でした。
でもよくよく考えると、革命は煮えたぎる思いとは裏腹に常に冷静に淡々と遂行する事なのかなと感じました。
日々、小さな事で一喜一憂している我が身を思うと、考えさせられる展示になりました。(S.H)